節間が詰まるって?
節間とは枝(葉柄)と枝の間のことを指します。
節間が短い=徒長していないということになります。
節間が詰まるということは植物体内での栄養バランスが良い状態です。
植物が体をつくときに必要な要素は窒素をベースに各種養分と光合成で作られる炭水化物、そして水です。
生長に関しては窒素と炭水化物が非常に重要で、このバランスが崩れるとガチっと太い茎になって、大葉になったり、奇形が出るような、
あるいは徒長して節間が広がってしまい、ひょろひょろと細くなってしまった状態です。
トマトの樹は太くても細くても、節間が広くても狭くても良くありません。
左の写真は節間が程よく狭く、樹の太さもある程度均一で1㎝程の太さをキープしている状態です。
欲を言えば、葉柄(枝)がもっと真横に伸びていると受光効率のよい体制となって、光合成効率ももっと上がるでしょう。
徒長とは
徒長とは簡単にいえば植物が間延びした状態のことを指します。どれだけ伸びたら徒長、という目安はありませんが、見たときに違和感を覚える伸び方をしていることが多いです。
徒長した植物は往々にして細胞が弱く、病気や虫の吸汁に弱く、やられやすい傾向にあります。逆を返せば徒長していない茎葉は細胞が締まっている状態なので、病気や虫にやられにくくなります。またそのような茎葉は繊毛も多く、虫が吸汁しにい状況を作り出しているとも言えます。
節間の詰まった樹のつくり方
節間が詰まる=徒長しない=チッソ分が適正である!と言えます。
チッソというのは必要重要成分でありながら、過剰施用は病害の原因にもなります。
例えばチッソをミリ単位で寸分の狂いなく施用できたとしても、その日の天気が悪ければ光合成が上手くできず、チッソが余ってしまい味が落ちたりといったことが起きます。そういう時には養分の移動を促進させる「ダッシュMEネオ」や光合成促進の「プロモートR」を与えたり、意図的に炭水化物を与えることで、疑似的に光合成をさせることも可能です。
その時に使う炭水化物は「お酢」が有効です。
お酢?そうです。調味料のあのお酢です。あのお酢を200倍くらいに薄めたものを葉面散布、あるいは土壌に流し込むことで光合成をした時に得られる炭水化物に似たようなものを補給でき、チッソをアミノ酸に同化させることで徒長を防ぐ、ということです!