栽培の基本⑤ 脇芽の管理について
トマトの栽培の肝でもある「脇芽欠き」は重要なポイントです。
脇芽は伸ばすことにより生長ホルモンを促し根張り促進につながりますが、伸ばしすると花芽が付き
本来必要なところに送られる栄養が分散してしまうこともあります。
今回は脇芽の管理についてみていきましょう。
脇芽の管理について
脇芽の管理とは
脇芽を管理する手法はもともと大玉トマトの管理として生まれたものです。
大玉トマトは1房に4~5個の実をつけることが一般的ですが、1つのロスはミニトマトでいえば10個分くらいのロスになりかねません。
ですから肥料供給は非常に重要で、脇芽に栄養を持っていかれると管理がしにくくなったりします。
基本的には下の写真のように、主枝と葉柄(枝葉)の間に出てくるのでわかりやすいと思います。
ミニトマトには必要?
栽培方法にもよりますが、しっかりと管理してあげた方が生育管理もしやすく、病害のリスクも軽減できます(葉が繁茂することで空気の流れが悪くなり、過湿からの病害の恐れなど)
ソバージュ栽培のように伸びた脇芽をしっかり管理する手法であれば切らずに伸ばして収穫量を増やすことも可能です。
切るタイミング
脇芽を切るタイミングですが、まずは1段目の実がついたころを目安に切ると良いでしょう。これは脇芽を伸ばすことで生長ホルモンを分泌させ
根張りを旺盛にすることを目的とします。
ただ、気温の高い時期の定植ですと、実がつく前に脇芽がかなり大きくなることもしばしばあります。
そのようなときは花芽がつく前、長さでいえば20㎝程度を目安にお切りください。
根元の脇芽?
子葉の脇からも芽が出てきますが、地上部に近く病害を受けやすいこと、中途半端に折れたりするとそこから病害が入りやすいことなどが懸念されますので早い段階で切ってしまいましょう。写真右の茎が脇芽です。
1段目以降の管理について
それ以降は
1段目の実がついた時の管理が終わりましたが、今後は10㎝程度を目安に切るようにしてください。
あまり小さいうちに切ってしまうと生長ホルモンが期待できないのと、もし主枝が折れたときの入れ替えにも対応できます。
切り方についてはYOUTUBEにて紹介しておりますので参照ください。
どれが脇芽かわからなくなった場合は
少し管理が遅れたり、生育が極端に旺盛な場合はどれが主枝でどれが脇芽かわかりにくくなったりします。
この写真はチッソ過剰によって、茎が筋張り奇形になっています。
どれがどれかというと・・・
オレンジが主枝、緑が葉柄、黄色が脇芽ですね。