斑点病
アスパラガスの主な病気のひとつで、主に展葉した(葉が開いた)枝先に症状が出ることが多く、光合成力が大幅に低下します。
その仕組みと対策を見ていきましょう。
斑点病とは
アスパラガスではメジャーな病気の一つで、Stemphylium属菌によって引き起こされます。
立茎後の擬葉展開期以降(葉が開いたのち)から発生します。
斑点病の伝染源と生態
この病気は茎枯病と同様に、病気にかかった茎葉の残渣(ゴミ)が感染源となります。
畑でこの病気が出た場合は、その切り取った茎葉を畑から持ち出して残さないように気を付けてください。
生育適温は25~28度くらいで、雨の後に胞子の飛散が増えます。
比較的低温でも湿度が高いと発生しやすく、病気にかかった残渣(ゴミ)で越冬することも。
対策
チッソ過剰に気をつけて!
まずはチッソ過剰に気を付けて下さい!チッソ過剰は万病のもと!
この斑点病もカビの病気のひとつで、カビのエサは主にチッソです。
チッソ過剰であれば虫の吸汁などで細胞内のチッソが染み出てきて、それをめがけて虫も病気も集まってきます。
ミネラル分、主にカルシウム、ホウ素をしっかりと補って細胞壁を強化するものポイントです!
定期的防除
家庭菜園では定期的に農薬を散布するのは難しいですが、銅剤(Zボルドーなど)と呼ばれる消毒であれば有機栽培にも使えるので安心してお使いいただけます。
農薬はちょっと、ということであればお酢の葉面散布も効果的です。ただ薬ではないので過度の期待は禁物です。
お酢やクエン酸は殺菌効果もさることながら、過剰なチッソをアミノ酸へと変化させる糖分の働きもありますのでチッソ過剰の状況を緩和してくれる働きもあります。
納豆菌も!?
納豆菌はカビに取り付いて中にあるチッソ分を吸収して、カビを活動できなくする力があります。
葉面散布することで効果が得られるので是非お試しください!
作り方はこちらです!
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