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褐色斑点病(褐斑病)

アスパラガスの主な病気のひとつで、ぱっと見は斑点病に似ており主に展葉した(葉が開いた)枝先に症状が出ることが多く、光合成力が大幅に低下します。
その仕組みと対策を見ていきましょう。

褐色斑点病とは

アスパラガスではメジャーな病気の一つで、Cercospora属菌によって引き起こされる病害です。高温・多湿条件下での蔓延が著しく、近年では、西南暖地だけでなく、冷涼な東北地方においても見られます。

褐色斑点病の伝染源と生態

この病気は茎枯病斑点病と同様に、病気にかかった茎葉の残渣(ゴミ)も感染源となります。
畑でこの病気が出た場合は、その切り取った茎葉を畑から持ち出して残さないように気を付けてください。病気にかかった残渣(ゴミ)で越冬することも。

生育適温は28度くらいで、雨の後に胞子の飛散が増えます。
湿度が高いと発生しやすく、潜伏期間が長いため(約30日程度)気が付いた時には蔓延していることも!

斑点病との見分け方

病状が斑点病と酷似していますが、病斑に小さな黒粒が見られます。

対策

チッソ過剰に気をつけて!

まずはチッソ過剰に気を付けて下さい!チッソ過剰は万病のもと!
この斑点病もカビの病気のひとつで、カビのエサは主にチッソです。
チッソ過剰であれば虫の吸汁などで細胞内のチッソが染み出てきて、それをめがけて虫も病気も集まってきます。
ミネラル分、主にカルシウム、ホウ素をしっかりと補って細胞壁を強化するものポイントです!

通気性の確保

初期の感染予防として、畑の排水性を良くし、株間を広げて通気性を確保してください。
また、ジョウロなどで茎葉に直接水を与えると湿度をためやすく病害の温床となります。
水や養液を茎葉に与える場合は噴霧器などを活用してください。

定期的防除

家庭菜園では定期的に農薬を散布するのは難しいですが、銅剤(Zボルドーなど)と呼ばれる消毒であれば有機栽培にも使えるので安心してお使いいただけます。
農薬はちょっと、ということであればお酢の葉面散布も効果的です。ただ薬ではないので過度の期待は禁物です。
お酢やクエン酸は殺菌効果もさることながら、過剰なチッソをアミノ酸へと変化させる糖分の働きもありますのでチッソ過剰の状況を緩和してくれる働きもあります。

納豆菌も!?

納豆菌はカビに取り付いて中にあるチッソ分を吸収して、カビを活動できなくする力があります。
葉面散布することで効果が得られるので是非お試しください!
作り方はこちらです!

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