茎枯病
茎枯病
アスパラガスの病気の中でも最も怖いのがこの茎枯れ病です。
土壌病害の一つで、ホモプシスアスパラギというカビの一種です。
雨などで水分があると柄胞子が空中を飛散し、畑で広がります。潜伏期間が長いため、気が付いたら蔓延しているというケースも珍しくありません。
下の写真は畑全体に広まった様子です。
感染の経路の流れ
対策
植物体の強化
まずは植物の健全な生育が重要です。チッソの施用を抑え気味にしてミネラルを効かせていきます。
そのためにも元肥、追肥はしっかりと分量を守って栽培することをお勧めいたします。
チッソが効きすぎている場合は5000倍に薄めたクエン酸などを畑に撒くことでチッソを早く消化できます。
また、ケイ酸資材で植物体をさらに強固にしたり、バチルス菌やトリコデルマ菌などをあらかじめ畑に撒いておき
有用な菌を増やすことで茎枯病の菌を抑え込むという方法もあります。
泥はね対策
土壌病害の一つなので、泥はねを防ぐことで病害のリスクを抑えることが期待できます。
1年栽培の場合はマルチを、多年栽培の場合は稲わらやもみ殻などで対処すると良いでしょう。
定期防除
家庭菜園では定期的に農薬を使った防除は難しいですが、お酢を100倍に薄めたものを定期的に散布することで
消毒効果が期待できるのと、チッソの消化を早め炭水化物を補うことで繊維質を増やして病害に強い体づくりにも寄与します。
病気が出てしまったら
病気が出てしまったら罹病している茎を株元から切り取って畑の外に出します。
初期の病斑が小さい頃に見つけることで拡大を未然に防ぐことも可能です。こまめなチェックを心がけましょう。
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