アスパラガスの茎割れ
アスパラガスの茎割れ
アスパラガスは生育が旺盛になってくると茎に割れが発生することがあります。これは主にカルシウムやホウ素の欠乏によっておこるものとされており、病害のリスクが高まったり水や栄養をうまく送れなくなったりします。
割れの仕組み
植物は細胞同士をくっつけてより強固にするためにペクチンという成分を作りますが、そのペクチンとカルシウムが化合したものをペクチン酸カルシウムといい、細胞同士の結着剤として活躍します。
カルシウムと化合するということはカルシウムが必須なわけですが、カルシウムを運ぶにはホウ素が必要です。
実はホウ素はカルシウムと拮抗作用を持っており、一方が効くと一方が効かなくなるという性質を持っております。
なのでホウ素は過剰でも足りなくてもカルシウムをうまく運ぶことが出来ずこのような症状につながるケースも珍しくありません。
対策
日頃よりカルシウム成分の追肥をしっかりと行いましょう。炭酸カルシウム(いわゆるタンカル。牡蠣殻石灰なども同様です)がお勧めです。
「カルシウムを入れるとpHが上がるので使いにくい、」「土が固くなる」という話を良く聞きますが、適正に入ったカルシウムがそのような悪さをすることはありません。
pHが上がるのは消石灰といって、入れた分だけpHがあがるカルシウムがあります。用途を考えて使う分にはよいのですが、やみくもに入れてはいけません。
また、土が固くなるのも消石灰を入れた場合です。タンカルであればそのようなことはありません。
一般的には炭酸苦土石灰を入手して使うのがカルシウムとマグネシウムのバランスが良く、健全な生育にもつながりますのでおススメです。
どうしても、という時はキレートカルシウムがお勧めです!葉面散布で使えるので必要なところに補うことができ、即効性も高いです。お値段も高いですが。。。(笑)