チッソ過剰
アスパラガスは肥料食いと思われがちですが、実際はそこまで多くの肥料を必要としません。
ですが、多くのプロ生産者もチッソを多く入れる=収量があがると思い込み、結果としてエグミのある美味しくないアスパラガスを生産しているケースもございます。
ではアスパラガスのチッソ過剰症状を見てみましょう。
アスパラガスのチッソ過剰
チッソ過剰の症状
下の写真はアスパラガスのチッソ過剰で起こる症状を集めたものです。
主に奇形、曲がり、扁平、割れ、病害虫リスク増などがあります。
曲がり、扁平は厳密にいえばカルシウム、ホウ素不足が原因と言われておりますが、チッソ過剰でミネラルが追い付かず、チッソ優先の生育になるためこのような症状が起こると考えられます。
チッソは害か
このようにチッソ過剰には気を付けてください、という話をすると「チッソは害である」と言わんばかりに、極端に少なくしたり、あるいはまったく与えないケースも出てきます。
チッソは植物の生育には絶対的に欠かせないものです。チッソを与えない栽培は考えられません。
まずは適正量を守ろう
重要なのは「与えない」のではなく、「適正量を与える」ことです。
野菜を栽培するとき、株あたり、あるいは㎡あたりに○○gのチッソ、あるいは○○gの化成肥料を入れて下さい、という指示があります。
これはその野菜が育つのに必要な量を記しているので、基本はこの量に準じる必要があります。
しかしこれらの数値は「土壌分にチッソ分が無いこと」が前提となった数値なので注意する必要があります。
水やりも超重要です!
水やりは意外と軽視しがちですが、植物が育つ上では絶対欠かせないものです。
水は養水分の補給や光合成にも使われ、アスパラガスの場合は最盛期で1株当たり1日に2.5Lの水を必要とします。
水を与えないと植物が萎れるだけではなく、土壌中のチッソ濃度が上がり、次に水が入った際に一番溶けやすいチッソから吸収され、結果としてチッソ優先となってしまいます。
水やりは晴れの日は毎日行い、「茎丈x10㏄」を目安に与えてください。
1週間に一度、液肥も混ぜてあげることでより良い生育を目指すことができます!
雨や曇天時には
雨や曇天時には光合成量が著しく低下するため、いやおうなしにチッソ過剰状態になりやすいです。
こんな時はお酢やクエン酸を使用して糖分を補ってあげるとよいですね。
追肥には必ずミネラル分も一緒に!
追肥の時はミネラル分、ここでは苦土石灰をしっかりと補ってあげましょう。
チッソ分を入れたら必ずそのチッソ成分の10倍のカルシウムは必須です。
888を使用する場合は入れた888の1.5倍の苦土石灰を入れることでおおよそのバランスをとることが可能です。
肥料の黄金比をしっかりと守って健全な栽培を心がけましょう!