肥料の計算方法
このひろばでは施肥量についてはすべて現物の重要、例えば「888を100g」と書いてある場合は、「市販で売っている888の肥料を100g」入れましょう、という意味です。
しかし「888の肥料が売っていない」、「手元に721という肥料があるけど使いたい」というときは、その成分をもとに計算する必要があります。
その計算方法や考え方を解説します。
肥料の計算方法
888とは?
肥料の袋には「8・8・8」や「8・6・6」と数字が3つ並んで書いてあることが多いです。
これはその肥料に入っている肥料成分のうち、チッソ・リン酸・カリウムがそれぞれ8%ずつ、あるいは8%、6%、6%入っているという意味です。
この順番はどのメーカーでも同様です。
※中には「0・0・5」という書き方をしているのもありますが、これは各肥料成分が10%、10%、5% あるいは0%、0%、5%の場合があります。
この場合は必ず袋に記載されている詳細をご確認ください。詳しい%表記がされております。
アスパラガスの栽培では株あたり約100gのチッソ含有肥料を入れて頂きますが、これは1株当たり、チッソ成分で約8g必要なことから算出したものです。
100gの8%=8gとなり、必要量を与えることが出来ます。
品目によってはチッソが多めだったり、カリウムが多めに必要な場合もあり、その時は他の肥料と組み合わせて調整することもあります。
ほかの作物では?
例えばレタスの場合。
1株あたりに必要なチッソは2g、リン酸は2.5g、カリウムは2.8g程度。888の肥料を入れるとすると、25gあればチッソはまかなえますが
リン酸とカリウムが少し足りませんね。こういう時はリン酸、カリウムだけ入った肥料を足してバランスをとったりもします。
実際、ここまで細かい施肥をしても意味がないので、多くのメーカーの場合は1㎡あたりの施肥量で書かれることが多いです。
レタスも1㎡あたり、およそ7株くらい植える計算になりますので、この7倍の14g、17.5g、20gとなります。
888を使う場合、㎡あたり175gを入れるとチッソ成分で14g相当になります。あとは足りないリン酸3.5g、カリウム6gを補うために別の資材を足してバランスを調整する、というわけです。
ちなみにアスパラガスの場合、1㎡あたりに2株植えると考えると、㎡あたりのチッソ量はおよそ16g程度となり、レタスと比べてもそこまで多くないことが分かると思います。