マグネシウム欠乏
マグネシウムの欠乏によってでる症状です。
葉脈間の色が淡くなり、まだら模様に色ぬけします。主に中段の葉に現れます。
なお、症状が似ていますが生長点付近や脇芽の新葉で見られる場合は鉄欠乏(鉄がマグネシウムを運ぶ役割なので、鉄がない=同様の症状が生長点付近に出ます。)、下段で見られる場合は役目を終えた葉と考えられます。
解説
マグネシウムは光合成において非常に重要な成分です。
一般的に「枯れる」というと寿命を迎えたり、あるいは水を上げなかったり、というイメージですが、「水不足により必要な養分が不足して症状が出る」のではないかと考えられます。
葉脈間には葉緑素が多く存在し光合成を担っておりますが、マグネシウムが欠乏することで葉緑素のクロロフィル濃度が減少するため色ぬけが起こります。
(クロロフィルは緑や黄色の光を反射するため、濃度が減少すると色が変化するように見えます)
対策
土壌分析を行い、マグネシウムが足りない場合は適正量補うことで回復が見込めますが、カルシウム、カリとのバランスが悪く土壌中にあっても吸収できない、あるいは鉄欠乏により移動が上手くいかない、潅水不足による吸収不足など要因は多岐にわたります。
まずは葉面散布で不足分を補い症状を回復させ、並行して根から補うようにしましょう。付属の「微量要素の宝船」(微量要素液肥)を2㏄を4L の水で希釈(2000倍希釈)して潅水しましょう。潅水の目安は草丈㎝x10㏄です。(草丈が30㎝の場合、30×10㏄=300㏄/株あたり)
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