よくあるご質問

よくあるご質問
使用方法について
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- どの作物でも使えますか?
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ほとんどの農作物に使用可能です。ただし、菌が作物に定着し、窒素固定効果が現れるまでに4~6週間かかるため、作期の短い作物では効果が期待できないためお勧めしていません。
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- 散布時の水量の目安はありますか?(Max,Minの水量等は?)
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地上散布:50~100 L/10a程度
ドローン散布:0.8L/10a以上
厳密には水量の設定はなく、ユートリシャNが333 g/haの薬量で処理されれば問題ありません。
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- 散布時期はいつが良いですか?
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野菜類では4~8葉期ごろ、水稲では分げつ期頃を推奨しています。作物の生育が旺盛な時期に、菌が葉内に侵入、定着しやすい為です。
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- セル苗や育苗箱への散布はできますか?
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苗処理については効果を確認中です。
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- 混用で薬害が出ることはありますか?
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今のところ混用による薬害は認められていませんが、混用によるメチロバクテリウムの生存への影響は確認中のため、現時点では単用での使用をお勧めしています。
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- 生育期間中に何回散布すれば良いですか?1回より複数回散布した方が効果的ですか?
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1回散布で十分です。散布直後、薬液が乾く前に雨が降った等の場合は、追加散布をおこなってください。
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- 土壌処理、かん注処理などはできますか?
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できません。茎葉散布での処理をおこなってください。
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- 散布している間に気温が30℃になってしまいました。効果や薬害は大丈夫でしょうか。
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温度管理は保管時の注意事項です。気温の低い午前中に散布すれば、その後気温が上がっても効果に影響はありません。
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- 殺菌剤との近接散布は避けるとあるが、前後どのくらいの期間を空けたら良いですか?
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細菌に影響のある殺菌剤とは、ユートリシャN散布の前後7日間以上開けるようにしてください。
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- ハウスで使う場合、40度を超える気温になるが問題ないですか?
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ユートリシャNの散布は気温が10~30℃の間(気孔が開いているとき)に行ってください。定着後であれば高温になっても問題ありません。
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- チラシに書いてある作物以外ではいつ頃に散布するのが良いですか?
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生育の前半、作物の葉が50%以上の土壌をカバーするようになってから(散布液が十分葉に付着するようになってから)の散布がお勧めです。
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- 殺菌剤、展着剤との混用表はありますか?
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- 他のバイオスティミュラント、葉面散布剤と混ぜても良いですか?
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併用は可能ですが、今後確認予定です。混用・近接散布については作物への安全性、菌の生育への影響を確認したものに限り可能です。
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- 散布水量は多めが良いですか?
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植物体に散布液がまんべんなくかかる程度での散布がお勧めです。水量が多すぎると菌が流れ落ちてしまうため、お勧めしません。
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- 散布するときは裏側にかけた方が良いですか?
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ブームスプレーヤー等による上から下に向かう散布方法でも、効果には問題ありません。ユートリシャNの侵入口となる気孔は一般的に葉裏に多いとされているため、葉裏に多くかかるとより菌の定着率がより高くなると考えられます。(参考:ダイズ、イネ、ムギは葉表・葉裏に同程度、ブドウは葉裏にのみ気孔が存在しています。)
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- 天敵への影響はないですか?
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恐らく影響ないですが未確認です。
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- 早朝散布を推奨とあるが、夕方散布でも問題ないですか?
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夕方での散布でも問題ありません。気温が十分下がったことを確認して散布してください(気孔が開いている必要があるため)。
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- 高濃度少水量散布をしたいが問題ないですか?
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ドローン散布の濃度(333g/8L)散布は問題ないことを確認しています。通常は圃場1 haに対して、製品 333 gを水500~1000 L 程度に懸濁して散布してください。
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- 冬場の散布は何℃までOKですか?
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10℃以上での散布が可能です。(散布後に霜が降りる場合は菌の生育に影響がでるため、暖かくなってから散布する。)
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- 希釈液はその日のうちに使わなければいけないですか?作り置きした希釈液を使用しても良いですか?
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調製した散布液は当日中に散布してください。
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- ユートリシャN散布後に降雨がありましたが、問題ありませんか?
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散布液が乾燥した後の降雨であれば問題ありません。
作用について
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- 雑草も生育旺盛になりますか?
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雑草にかかった場合、作物と同じく生育旺盛になると予想されます。
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- 倍量で散布した場合に効果発現は早まりますか?
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333g/haで最適な窒素固定効果が得られます。
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- 散布されたユートリシャNの菌は収穫後はどうなるのですか?具体的には圃場に何らかの形で残っていて、次の栽培シーズンは不要にはならないですか?
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作物の枯死と共に菌も減少すると考えられます。
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- ユートリシャNを使用する事で、作物に悪影響(窒素過多になり病害虫に弱くなる等)はありますか?
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ユートリシャNは窒素固定反応により、空気中の窒素からアンモニウムを生成、植物に取り込まれてグルタミン(アミノ酸の1種)となり、最終的にタンパク質などを構成します。植物体内でグルタミン量が十分になるとアンモニウムの生成を停止させるため、窒素過多になることはありません。
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- 水稲で処理する場合、抵抗性誘導剤(ルーチン、オリゼメートなど)の影響はありますか?
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水稲の抵抗性誘導剤との併用は可能です。イソチアニル処理苗においてもユートリシャNの窒素固定による増収効果が確認されました。
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- 植物体内に入ることができない菌は死んでしまいますか?
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植物体内に入らなかった菌がすぐに死んでしまうことはありません。自然界でも葉の表面などに多くのMethylobacterium属菌が生育しており、ユートリシャNも葉面でも生育可能と考えられます。
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- 散布後のメチロバクテリウムはどのような動きをするのですか?
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散布後に鞭毛を使って気孔から侵入し、1週間以内植物体内でコロニー形成します。
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- 散布後、水田水、土壌などに落ちた菌は、植物体へ侵入できますか?
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土壌、水田面に落ちると植物体と接触する機会は大きく減少し植物体への侵入率は大きく下がります。しっかり茎葉付着するように散布してください。
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- 残効はどれくらいですか?
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一年生作物の場合、メチロバクテリウムが作物体内に定着したあとは、窒素固定の働きは作物が枯れるまで続きます。但し、常緑作物については毎年春に散布することを推奨します。
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- ユートリシャNを使用することで病害に対して強くなるなどの効果は期待できますか?
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現時点では確認していません。
保管・管理・安全について
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- ユートリシャの有効期限はありますか?
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製造から2年間です。包装の有効期限印字で確認頂けます。
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- バクテリアが共生している状態の野菜を生食可能ですか?
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生食可能です。Methylobacterium属菌は、自然界でも作物の茎葉、水中などで生育しています。すでに海外でも様々な作物で使用されており、生で食べても問題ありません。
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- 服や靴に薬剤が付着した場合、どのようにしたらよいですか?
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水で洗い流してください。
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- ユートリシャNは人畜、環境に対して安全ですか?
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本菌が人畜に対して病原性を有するといった事例は報告されていません。本菌が属するメチロバクテリムウム属は自然界において植物、土壌中に広く存在しており、環境に対する悪影響はないと考えられます。
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- 余ったユートリシャNの廃棄の方法を教えてください。
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農薬等と同様に産業廃棄物として廃棄してください。
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- 開封後、余ってしまったユートリシャはいつまで使用可能ですか?
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使い切れなかった場合は、湿気を避けるためにしっかりと封をし、高温を避けた場所(冷蔵)で保管し、有効期限内になるべく早く使い切ってください。
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- 製品到着後はどのように保管すればよいでしょうか。冷蔵庫に入れる必要はありますか?冷凍庫に入れない方が良いでしょうか?
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23℃以下の室内で保管ください。夏季エアコンのない場所では冷蔵保存をお勧めします。夏季の屋外倉庫での保管は避けてください。冷凍保存は不可です。
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- 使用後袋は家庭ごみと一緒に捨て大丈夫ですか?
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農薬の空容器と同様に産業廃棄物として廃棄してください。
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- 23度以下保管とあるが、一時的であれば以上となって問題ないか?(使用時期は室内でも日中23度以上となるため、数か月保管でなくとも即冷蔵した方が良いのか?)
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一次的であれば23℃以上になっても問題ないです。常に23℃以上の室内に保管する場合は冷蔵保管してください。
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- 「3か月以上保管する場合は4℃~21℃に保ってください」とあるが、これは未開封時の事?それとも開封後の事ですか?
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基本的には未開封製品に対しての注意事項です。開封後は早めに使い切って頂きたいですが、余った場合は同様の条件で保管してください。
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- 保管期間が3か月未満であれば短ければ温度管理は必要ないですか?
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3か月未満の保管の場合でも23℃以下で保管してください。3か月以上の保管の場合は冷蔵保管をお勧めしてください。
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- 菌が生きているかどうか(使用できるかどうか)はどのように判断すればよいか?
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有効期限内であり、保管条件通りに管理していれば問題ありません。
その他のご質問
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- 菌が定着しているか確認する方法はありますか?
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現在のところ、確認する方法はありません。
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- 水場で発生するピンクの菌と同じですか?
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違います。(水場のピンク色は酵母、ユートリシャNは細菌)
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- ユートリシャNの菌の採取場所や由来は?
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ユートリシャNはアーバスキュラー菌根菌Glomus iranicum var. tenuihypharum の胞子から単離された細菌Methylobacterium symbioticum SB23株を起源としています。天然に存在する細菌から選抜して製品化しています。
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- 本資材は有機栽培で使用可能か?
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日本での有機JAS資材認定については、現時点では有機JAS資材には登録されていません。ヨーロッパ、アメリカ、カナダでは有機資材認証がされています。
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- 規格の種類は、今後も1種のみか?
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現時点では333g規格のみです。